故人への感謝の気持ちとご遺族へのいたわりの気持ちを表す香典は、葬儀の参列には欠かせません。
金額の目安
香典は「香を供える」という意味から転じた行為で、死者の霊前に供える金品を意味します。香典に包む金額は、故人との間柄や弔問に訪れる人の年齢、お気持ちなどによって変わります。
一般的な金額の相場は下記のとおりです。
新札と古札、どちらを包む?
お祝いごとの場合は必ず新札を包みますが、香典の場合は古い紙幣を包むことが多いようです。
その理由は、「葬儀のために、あらかじめ新札を準備していたのではないか」と思われるのを避けるためといわれています。
香典返し
生前にお世話になった感謝の気持ち、葬儀に参列してくださったお返しとして、香典返しをするケースが増えています。
香典返し
本来、香典は霊前に供える物であり、香典返しは必要ないといわれていました。しかし、現在では忌明けに遺族が香典返しを送るケースが一般化しています。
忌明けとは、仏式ならば四十九日の法要後、神式ならば五十日祭を終えた後のことです。キリスト教では忌中という概念はありませんが、死後1カ月後の昇天(召天)記念日の後に
仏式などに倣って香典返しを送ります。
香典返しの品物
香典返しの金額の相場は、香典の3割から5割であることが多いようです。一律に同じ物を贈ることもあれば、香典の額に応じて変えることもあります。
香典返しの品については食品や消耗品が多く、お茶、お菓子、海苔、砂糖、タオル、寝具、石けん、食器などが好まれるようです。
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